2012年6月24日日曜日

Translational Researchを成功に導くには?


私達の研究室では、Wolfram症候群の 研究をしています。Wolfram症候群の患者さんは、小児糖尿病に加えて、視神経萎縮、神経変性など、様々な症状を呈します。現在治療法はありません。患者さん、患者さんの家族、私達医師、研究者には共通の夢があります。それは、この病気の治療法をできる限り早く見つけ出す事です。私達は夢を共有するだけでなく、自分達にできる事をしています。 私にできる事は、患者さん、家族の遺伝子を解析し、分子細胞生物学の手法を総動員して、新しい治療法,治療マーカーを探し出す事です。患者さん達は、血液、血清、皮膚の細胞、臨床データを、私達に提供してくださいます。これは、簡単ではありません。私達と患者さん、家族の間に、強い絆があるからこそ可能なのです。Translational Researchを成功に導くには、この絆が最も重要だといつも感じています。この絆が大きな力を生み出すのです。

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