2012年6月30日土曜日

粘り強くやる

最近若い人達から、浦野先生の成功の秘密を教えて下さいと聞かれます。大変光栄です。僕の答えは、”粘り強くやること”です。どんな事があっても、コツコツ粘り強く続けていく。進歩を確認し、目標を確認し、それが遠くにあったとしても、あきらめず、粘り強く続ける事だと思います。今日も粘り強くやりました。

2012年6月28日木曜日

思いやり

激烈な競争社会であるアメリカ医学界の中で10年以上過ごしてきました。なんとかここまで来れたのは、思いやりの心を持つ事が重要である事をメンターであるDr. Rossiniから教わったからです。相手の立場に立って物を見て、考えてみる。この事が思いやりの心を生み、思いやりの行動につながり、良い関係が生まれて来るのではないでしょうか?子供の時に親から習ったこと、競争社会においても真実なのです。

2012年6月24日日曜日

Translational Researchを成功に導くには?


私達の研究室では、Wolfram症候群の 研究をしています。Wolfram症候群の患者さんは、小児糖尿病に加えて、視神経萎縮、神経変性など、様々な症状を呈します。現在治療法はありません。患者さん、患者さんの家族、私達医師、研究者には共通の夢があります。それは、この病気の治療法をできる限り早く見つけ出す事です。私達は夢を共有するだけでなく、自分達にできる事をしています。 私にできる事は、患者さん、家族の遺伝子を解析し、分子細胞生物学の手法を総動員して、新しい治療法,治療マーカーを探し出す事です。患者さん達は、血液、血清、皮膚の細胞、臨床データを、私達に提供してくださいます。これは、簡単ではありません。私達と患者さん、家族の間に、強い絆があるからこそ可能なのです。Translational Researchを成功に導くには、この絆が最も重要だといつも感じています。この絆が大きな力を生み出すのです。

2012年6月17日日曜日

Dr. M. Alan Permutt

先週、Dr. Permuttのお葬式に出席しました。Permutt先生は、1998年にWolfram syndromeの原因遺伝子を発見し、患者さん、家族達のために治療法を発見するため、過去十数年をその研究に捧げてきました。彼のリーダーシップ、献身的な態度からは、本当に多くを学びました。7月からPermutt先生の研究プロジェクトを引き継ぎます。彼から学んだ事、これまでの経験を生かし、なんとしても治療法を発見します。