2012年7月19日木曜日

New Position and New Web

I have just updated our lab web site. Because we will focus on finding a treatment for Wolfram syndrome which is characterized by juvenile-onset diabetes and neurodegeneration, I tried to include more information about the disease and our research progress. I plan to update our site every two or three weeks.

www. erstress.com

2012年7月15日日曜日

Moved to Washington University

I have moved to Washington University and updated my web site, "www.erstress.com".

 I am still running my lab in Massachusetts to continue our work on Wolfram syndrome. Once our research program at Washington University is up and running, I will close my lab in Massachusetts.

2012年7月6日金曜日

New Challenge

10年住んだボストンを去ります。マサチューセッツ大学医学部での経験をもとにして、大きな舞台で自分の力を最大限に生かして、医学に貢献したいと考えています。ワシントン大学への異動は正直いってどきどきします。本当にやって行けるのか、何の保証もありません。それでも、全力で頑張りたいと思います。粘り強く、目標に向かって進んでいくつもりです。

2012年6月30日土曜日

粘り強くやる

最近若い人達から、浦野先生の成功の秘密を教えて下さいと聞かれます。大変光栄です。僕の答えは、”粘り強くやること”です。どんな事があっても、コツコツ粘り強く続けていく。進歩を確認し、目標を確認し、それが遠くにあったとしても、あきらめず、粘り強く続ける事だと思います。今日も粘り強くやりました。

2012年6月28日木曜日

思いやり

激烈な競争社会であるアメリカ医学界の中で10年以上過ごしてきました。なんとかここまで来れたのは、思いやりの心を持つ事が重要である事をメンターであるDr. Rossiniから教わったからです。相手の立場に立って物を見て、考えてみる。この事が思いやりの心を生み、思いやりの行動につながり、良い関係が生まれて来るのではないでしょうか?子供の時に親から習ったこと、競争社会においても真実なのです。

2012年6月24日日曜日

Translational Researchを成功に導くには?


私達の研究室では、Wolfram症候群の 研究をしています。Wolfram症候群の患者さんは、小児糖尿病に加えて、視神経萎縮、神経変性など、様々な症状を呈します。現在治療法はありません。患者さん、患者さんの家族、私達医師、研究者には共通の夢があります。それは、この病気の治療法をできる限り早く見つけ出す事です。私達は夢を共有するだけでなく、自分達にできる事をしています。 私にできる事は、患者さん、家族の遺伝子を解析し、分子細胞生物学の手法を総動員して、新しい治療法,治療マーカーを探し出す事です。患者さん達は、血液、血清、皮膚の細胞、臨床データを、私達に提供してくださいます。これは、簡単ではありません。私達と患者さん、家族の間に、強い絆があるからこそ可能なのです。Translational Researchを成功に導くには、この絆が最も重要だといつも感じています。この絆が大きな力を生み出すのです。

2012年6月17日日曜日

Dr. M. Alan Permutt

先週、Dr. Permuttのお葬式に出席しました。Permutt先生は、1998年にWolfram syndromeの原因遺伝子を発見し、患者さん、家族達のために治療法を発見するため、過去十数年をその研究に捧げてきました。彼のリーダーシップ、献身的な態度からは、本当に多くを学びました。7月からPermutt先生の研究プロジェクトを引き継ぎます。彼から学んだ事、これまでの経験を生かし、なんとしても治療法を発見します。

2012年5月31日木曜日

道を切り開く

私達の研究室では、Wolfram症候群の治療法を開発しています。Wolfram病では、若年発症の糖尿病が初発症状、次いで視神経萎縮により視力障害を来し、神経変性が死因となります。患者さんの多くは子供達です。治療法開発の中で、様々な患者さん達と強い絆をきずくようになりました。その中の一人の子は、自分が難しい状況に置かれているにもかかわらず、自ら先頭に立って、研究費を創りだすために講演などを行っています。私達の責任は本当に大きいのです。

2012年5月12日土曜日

医学の未来にポジティブな影響を与える事

7月から、Samuel E. Schechter Professor, Washington University School of Medicineとして、St. Louisに赴任することになりました。病理学、内科学に所属します。尊敬するDr. Gustav Schonfeldから冠教授を受け継ぐ事になり、大変光栄に感じています。Washington Universityは、米国を代表する医学、医療機関であり、いままでとは違ったmindsetで臨まなくてはなりません。子供で糖尿病と神経変性疾患が合併している患者さんのゲノム解析や、iPSバンクの設立、Wolfram syndrome registry, clinic and research などの責任者となります。医学、患者さんの未来にポジティブな影響を与えられるよう、全力を尽くします。

http://ja.wikipedia.org/wiki/ワシントン大学_(セントルイス)

これからもよろしくお願いいたします!

2012年4月27日金曜日

プレゼンテーションに命をかける


あなたの考えを発表する機会は、あなたにとって、最大のチャンスです。ここで、出来る限り多くの人にあなたの考えを理解してもらい、賛同してもらう必要があります。そのためには、できる限りスライドの数を減らし、大きな文字ときれいなイメージを組み合わせて、分かりやすい発表をする必要があります。また、時間を一杯に使ってはいけません。必ず、質疑応答の時間を残し、そのときに質問者からの質問に、丁寧に一生懸命答える。あなたは、セールスマンです。

Tipping pointが訪れるまで、決して諦めない


私達は、それぞれ、自分の考え、理念を持っていると思います。みなさん、 その考えを信じて、毎日の行動を起こしていると思います。世の中に、その理念、考えを認めてもらい、貢献するのには、それだけ十分ではないように感じます。私達の場合、他の医師、研究者、研究費を与えてくれる財団、患者さんとその家族、一般の人々に、自分の考えを、広く理解してもらう必要があります。そのために、ソリッドな研究成果を発表し、Ideareview articleで広め、webを整備し、 講演をし、会合に出、あらゆる機会に自分の考えを広めていく必要があります。決してあきらめてはいけません、tipping point(臨界点)に達すると、急に人々があなたの考えに賛同するようになり、movementが起きます。決して諦めない事です。

参考までにDerek Siversさんの3分のトークを見ていただければと思います。英語ですが、日本語の字幕もあります。
http://www.ted.com/talks/derek_sivers_how_to_start_a_movement.html

2012年1月26日木曜日

Golden Ruleを死守する


アメリカにはGolden ruleというのが2つあります。 僕は、このgolden ruleを守るように全力を尽くしています。1つ目は、”Do unto others as you would have them do unto you.”です。僕は、このgolden ruleを守るように全力を尽くしています。最初の、他の人達を自分がもてなしてもらいたいように、もてなす。つまり、相手の気持ちを考え、思いやりのある行動をとるということには、 最も注意しています。もちろん、完璧で無い事もあります、それでも一生懸命、この原則を守っています。研究室のメンバー、一人一人の事を考え、それぞれのためになるように行動します。秘書の方、グラントの会計をして下さる方、研究室の試薬を作って下さる方、掃除をしてくれるおじさんたち、みんなに感謝の意をあらわし続けます。今でも病院長を勤める母が、臨床研修を始める僕にこう言いました。病院で一番偉いのは医師ではない。掃除をしたり、警備をしたりしている人達、あまり感謝をされないけれども、黙々と仕事をしている裏方の人達が偉いのだ、敬意を現しなさい。 
 
2つめは、”He who holds the gold makes the rules.” つまり、お金です。お金は極めて重要です。アメリカの研究室では、研究室、大学にお金を持ってこれる教授を求めています。お金を持っている教授達は上を向いて歩き、発言権が強く、自分の思った研究がやりやすい状況を作れるのです。ですから、様々な手を使って、研究室に研究費が流れ込んでくる状況を作っています。そのためには、様々な努力が必要です。